技能士の資格取得をサポートする。

　ここでは、技能士の資格を活用し、社員育成につなげることを目標とします。育成の内容ですが、技術の向上はもちろんです。ただ、技術向上だけに留めていてはもったいない！他にいろいろな価値を見つけて受験環境を整えることができます。

　例えば、企業のアピール、目標管理、営業での知識、組織の団結などが考えられます。

１．技能検定がある職種

　下記参考.1に記した職種に技能検定があります。

２．資格取得のメリットを明確にする

　単なる資格取得にとどまらず、どのように活用していくのか事前に考えることで、受験する側とサポートする側の想いの共有が進みます。業務にどのように活用するのか必ず共有してください。

　ちなみに私が考えるメリットは下記の通りです。

● 商品の付加価値が上がる

● 商品開発に活用できる

● 個人目標として活用できる

● みんなで挑戦することにより、団結力が上がる

● 顧客にアピールできる

● 求職者にアピールできる

３．サポートの方法

　試験内容には、現在の業務とは関係が薄い項目もあります。業務に活用できるだけでは、なかなか取得に対する意欲が高まらないのが現状かもしれません。そこで、資格取得は会社にとってプラスになることを具体的に表すために、合格した者に対し、報奨金を出すことで、その必要性を体感してもらう方法を推奨します。（助成金制度に合わせて報奨金が実情ですが、ほかの付加価値を考えると・・・）

4．補助金対象の可能性もあります。

　技術士の育成には国も力を入れており、技能士の資格取得に報奨金を出すことで助成金制度も活用できます。（参考：制度の構築に20万円、資格取得ごとに5万円）

　詳細についてはお問い合わせください。

参考.1

技能検定一覧

　技能検定には、都道府県職業能力開発協会が実施する職種（114職種）と、民間の試験機関が実施する職種（14職種:下線のもの）があります。

建設関係	造園、さく井、建築板金、冷凍空気調和機器施工、石材施工、建築大工、枠組壁建築、かわらぶき、とび、左官、築炉、ブロック建築、エーエルシーパネル施工、タイル張り、配管、厨房設備施工、型枠施工、鉄筋施工、コンクリート圧送施工、防水施工、樹脂接着剤注入施工、内装仕上げ施工、熱絶縁施工、カーテンウォール施工、サッシ施工、自動ドア施工、バルコニー施工、ガラス施工、ウェルポイント施工、塗装、路面標示施工、広告美術仕上げ
窯業・土石関係	陶磁器製造
金属加工関係	金属溶解、鋳造、鍛造、金属熱処理、粉末冶金、機械加工、放電加工、金型製作、金属プレス加工、鉄工、工場板金、めっき、アルミニウム陽極酸化処理、溶射、金属ばね製造、仕上げ、切削工具研削、ダイカスト、金属材料試験
一般機械器具関係	機械検査、機械保全、産業車両整備、鉄道車両製造・整備、内燃機関組立て、空気圧装置組立て、油圧装置調整、縫製機械整備、建設機械整備、農業機械整備、テクニカルイラストレーション、機械・プラント製図
電気・精密機械器具関係	電子回路接続、電子機器組立て、電気機器組立て、半導体製品製造、プリント配線板製造、自動販売機調整、光学機器製造、複写機組立て、電気製図
食料品関係	パン製造、菓子製造、製麵、ハム・ソーセージ・ベーコン製造、水産練り製品製造、みそ製造、酒造
衣服・繊維製品関係	染色、ニット製品製造、婦人子供服製造、紳士服製造、和裁、寝具製作、帆布製品製造、布はく縫製
木材・木製品・紙加工品関係	機械木工、木型製作、家具製作、建具製作、紙器・段ボール箱製造、畳製作、表装
プラスチック製品関係	プラスチック成形、強化プラスチック成形
貴金属・装身具関係	時計修理、貴金属装身具製作
印刷製本関係	製版、印刷、製本
その他	ウェブデザイン、キャリア・コンサルティング、ピアノ調律、ファイナンシャル・プランニング、知的財産管理、金融窓口サービス、着付け、レストランサービス、ビル設備管理、園芸装飾、ロープ加工、情報配線施工、化学分析、印章彫刻、ガラス用フィルム施工、塗料調色、義肢・装具製作、舞台機構調整、工業包装、写真、調理、ビルクリーニング、ハウスクリーニング、産業洗浄、商品装飾展示、フラワー装飾