信頼関係を高める その1(信用と信頼)

 仕事をするうえで、信頼関係について大事だと思う点について紹介したいと思います。

 私の大好きなアドラーは「信用するのではない、信頼するのだ!」と言っています。

 信用と信頼を区別してなかった私は、何を言っているのが理解ができませんでした。そのあとの解説を読んで、今までに経験したこともない勢いで腑に落ちていったことが、今でも忘れられません。

 その解説の趣旨は、信用とは、裏付けや担保を裏付けに信じること。それに対し、信頼とは、一切の裏付けや担保が無くても信じること。この違いは相当大きいものだと思いました。そしてお客様と高い信頼関係で結ばれ、お客様の組織の信頼関係を高めるお手伝いを仕事にしたいと強く想いました。

 仕事にするとなると、実現することが求められます。私は、信頼する方は何とかなると棚に上げたとしても、信頼されるにはという問題になると、頭を抱えてしまいました。相手に信頼してもらうために、何かをしたらそれは裏付けを得られるに過ぎません。ただ一つの行動を除いて、相手の信頼を高めることはできないと感じました。ただ一つの行動とは、先に相手を信頼することです。とても重要なことですが、これだけでは仕事にすることはできるはずもなく、無力感を感じる時間が長く続きました。

 それでも、信頼関係を高めるサポートを仕事にしたいと思っていた私は、私なりの解釈をしてみました。信用と信頼は別のものではなく、信頼の中に信用があるという解釈です。このように考えると、行える行動はたくさんあります。そして、私ができるサポートも中にはあると確信することができました。

 まず、情報を分かりやすく開示することが信用を高めるいい方法だと思いました。次回は信用を高めるためにどんな情報開示があるのか、考えてみようと思います。

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